A・B「どうもー」
A「いやー、聞いて聞いて。こう見えても僕、自転車のプロレーサーを目指しているんですよね」
B「へえ、初耳だね。まあ最近自転車流行っているもんね」
A「そうなんだよ。流行ってるせいで自転車も買えなくて」
B「え?じゃあ練習も何もできないじゃん」
A「そう。でも代わりに走ってる」
B「走ってる!?」
A「そう。めーっちゃくちゃ走ってるから」
B「え?自転車レースに走って出るつもりなの?」
A「手に入らなければそれも辞さない」
B「それは辞せよ」
A「あ、でも最近タイヤは手に入ったんだよ」
B「タイヤだけじゃ意味ねーだろ」
A「手と足で持ってコロコローって行く練習をしているよ」
B「電人ザボーガーみたいになってんぞ」
A「よしわかった。俺自転車やっからお前乗ってくんね?」
B「嫌だよ。そもそもハンドルもペダルも無いじゃん」
A「そこはほら。俺のこの股間のハンドルを・・・」
B「余計嫌だよ!」
A「わかったよ。じゃあ俺が乗るからお前が自転車やれよ!」
B「なんでだよ。探せば自転車買える所もあるだろ」
A「まああるにはあるんだけど、実はタイヤ買ってもう金ないんだよ。お前金貸してくれないか?」
B「はあ?いいけど返すアテあんのか?」
A「いや、お前に返す時期になったらCに借りて返すから」
B「それじゃCに返せないだろうが」
A「Cに返すときはお前にまた借りるよ」
B「自転車操業か!もういいわ!」
A・B「ありがとうございましたー」