A・B「どうもー」
A「やー、聞いて聞いて。こう見えても僕、パイロットを目指しているんですよね」
B「憧れるよね」
A「飛びます、飛びますってね」
B「うんそれは坂上二郎だね」
A「イメトレも欠かさずしてるからね」
B「勉強とかしたほうがいいと思うけど？」
A「あのCA俺に惚れてやがんな」
B「なんのイメトレだよ」
A「あとはさ、たまたま乗客として飛行機に乗ってたらCAさんが『お客様の中にお医者様は居ませんか？』みたいのあるじゃん」
B「ああ、ありがちだね」
A「『お客様の中にパイロットは居ませんか！？』『ざわざわ』『何があったんだ！？』」
B「急に始まった」
A「『私はパイロットですが。どうしましたか？』」
B「本来のパイロットが急病にでもなったのか」
A「『やったー100分の１アンケート私の勝ち！』」
B「CAが迷惑な遊びすんなよ」
A「『お客様の中にパイロットは居ませんか！？』『私です』『機長がもう操縦したくないもんって駄々をこねだしまして』」
B「機長最悪だなおい」
A「『お客様の中にパイロットは居ませんか！？』『私です』『機長が僕の操縦桿を優しく握って欲しいと言ってまして』」
B「機長最悪だしそれパイロット必要ねえだろ」
A「『お客様の中にパイロットは居ませんか！？』『私です』『コクピットを見たら機長が居なくて』『なんだって！？』『シートがびっしょりと濡れてたんです』『キャー！』」
B「怪談かよ」
A「『お客様の中にパイロットは居ませんか！？』『私です』『私もです』『僕も』『ワシもじゃ』『拙者もでござる』『おいどんも』『オラもだ』」
B「多すぎるし変な奴混ざってないか」
A「よーしこれで採用試験もバッチリだな」
B「そんなわけあるか。もういいわ」
A・B「ありがとうございましたー」
