A・B「どうもー」
A「やー、聞いて聞いて。なろう小説家になろうと思ってさ」
B「異世界転生しちゃうの？」
A「斬新な切り口でしちゃうね。なんとお笑い芸人が異世界に転生する」
B「転生先で全然活躍できなそうだね」
A「まず最初は舞台でネタやってるじゃん？」
B「ほうほう」
A「で、盛大にスベったー！？ってなった直後に異世界に」
B「嫌なタイミングの転生だな」
A「で、転生先では現代知識を駆使してお笑い無双よ」
B「なんだよお笑い無双って」
A「ウケてウケてウケまくるね」
B「結局やることはお笑いなのかよ。でも、お笑いって結構その場所の常識が前提だったりするから難しくない？」
A「まあそこはほら、転生するときにチート能力を貰えるから」
B「へえ、どんな能力？」
A「強制的に笑わせる能力とか」
B「ネタ頑張る意味ない！？」
A「じゃあ、ウケてる風に笑い声が流れる能力くらいにしとくか」
B「ドリフかよ」
A「スベった場合にスベる直前まで戻れるスベ戻り能力とか」
B「延々とスベる生き地獄になりそうだな」
A「ステータスオープン！スキル確認！『ノリツッコミLv99』」
B「Lv99になるとどうなんだよ」
A「ノった部分が現実に改変されるよ」
B「チートすぎるだろ」
A「最終的にはなんでやねーんって突っ込むから全部なかったことになるけど」
B「なんでやねん」
A「タイトルは『え！？お笑い芸人が異世界に？ 〜歴代芸人のネタをパクりまくって超ウケまくり行脚〜』」
B「そんなんだから盛大にスベって転生することになるんだよ。もういいわ」
A・B「ありがとうございましたー」
